第53回全国中学校相撲選手権大会(8月18~19日、高知県)で全国制覇を果たした鹿児島県大島郡瀬戸内町立古仁屋中学校相撲部が20日夜、空路で凱旋(がいせん)した。搭乗便の出発が約2時間遅れ、奄美空港(奄美市笠利町)への到着は午後7時すぎとなったものの、選手たちは疲れた様子もなく笑顔。40年ぶりに奄美の地へ優勝旗を持ち帰った。
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一行が奄美大島をたったのは8月3日。4日に長崎県であった九州大会を終え、一度帰島予定だったが、台風6号の影響などもあり断念。約1週間ほど鹿児島県本土に滞在し、その後は大阪へ移動して、近畿大学の合宿所に泊まりながら稽古に励み、全国大会に備えた。
大会当日は保護者らも会場に駆け付けて応援。現地の観客も多くが古仁屋中に声援を送ってくれていたという。
「優勝旗の重さに驚いた」と話す同部主将の重村鴻之介さん(3年)は「古仁屋は小さいころからみんなで一緒に頑張ってきた。このメンバーで臨んだ中学最後の大会で優勝できて最高」と充実の表情。
外部コーチで重村さんの父・一人さん(57)は「地域の方に支えられ、『強くなって恩返し』『島の方々に元気を』と声を掛け合いながらやってきた。子どもたちの頑張りに感動。本当にうれしい。まさに継続は力なりだ。小さな島から、一つの目標に向かってやればできるんだということを、彼らが証明してくれた」と目を細めた。
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