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リュウキュウコノハズク、奄美で初展示 奄美海洋展示館=小型のフクロウ、けがで保護

鹿児島県奄美大島でけがをして保護された野鳥リュウキュウコノハズクが、奄美市名瀬の奄美海洋展示館で公開されている。生きているリュウキュウコノハズクが展示されるのは同島で初めて。同館の担当者は「展示を通して、奄美の生き物をもっと探してみたいと感じてもらえたら」と話し、来館を呼び掛けている。

公開されたリュウキュウコノハズク=4月25日、奄美海洋展示館

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リュウキュウコノハズクは全長22センチの小型のフクロウ。奄美大島以南の琉球列島に留鳥として生息している。夜になると「コホッ、コホッ」と鳴く。

展示しているのは、奄美市名瀬朝戸の民家前で1月下旬の夜、動けなくなっているのを住民に保護された成鳥で、雌雄は不明。

診察した奄美いんまや動物病院(龍郷町)の伊藤圭子獣医師によると、左の翼を骨折して時間が経過したらしく、骨が離れたまま固まっていた。飛ぶことができず、野生復帰は困難と判断。傷病個体を受け入れている平川動物公園(鹿児島市)には、鳥インフルエンザの影響で移せず、奄美海洋展示館に打診して受け入れが決まった。

ケージを展示しているガジュマル模型と淡水魚のエリア=4月25日、奄美海洋展示館

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同館で鳥類を飼育、展示するのは初めて。2階の淡水魚の展示エリアにあるガジュマル模型にケージを設置して、4月20日に公開を開始。周囲に設けたパネルののぞき穴から観察できる。餌をよく食べ、元気な様子で、夜行性でも「昼間は木に擬態してじっとしている。そっと見るのは問題ない」(伊藤獣医師)という。

同館はコノハズクの目を見続けないことや、体を膨らませたり、くちばしでパチパチと音を出したりと、ストレスを感じている場合は観察をやめるよう呼び掛けている。

けがの原因は分かっていないが交通事故の可能性もあるという。同館の打和宏介学芸員(25)は「けがをした個体を見ることで、思いやりの心を持って夜間の運転に気を付けてほしい」と話した。

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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