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クロウサギとの共生学ぶ 徳之島 タンカン農園で収穫体験

鹿児島県徳之島町おもてなし観光課が主催する自然体験イベントが4日、同町花時名(けどきな)であった。町内の親子連れ計27人が参加。国指定特別天然記念物のアマミノクロウサギとの共生を目指しているタンカン農園でタンカン収穫を体験したほか、クロウサギによる果樹の食害など島の農業に与えている影響についても学んだ。

タンカンの収穫を楽しむ子どもたち=4日、徳之島町花時名(けどきな)

イベントは自然との触れ合いを通じて世界自然遺産の価値である生物多様性について学び、自然保護への意識を高めるのが目的。午前と午後の2回行い、親子連れ9組が参加した。

会場は花時名在住の松下清志郎さん(60)所有のタンカン農園。参加者は集合場所の花時名公民館から約1キロの道のりを、認定エコツアーガイドの常加奈子さん(41)の案内で散策。道中で出合う動植物について学びながら農園へ向かった。

松下さんは約10年前からタンカンを栽培しており現在は約300本の果樹を育てている。農園近くにはクロウサギが生息しており、若木の樹皮がかじられるなどの食害も発生しているが、松下さんは樹木の根本をネコよけのトゲのついたシートで囲うなど、工夫を凝らしてクロウサギとの共生を目指している。

参加者は松下さんからタンカンの収穫法を学んだほか、農園に残されたクロウサギによる食害の跡やふん、通り道などの形跡も確認した後、家族で収穫や試食を楽しんだ。

イベントに参加した児童は「収穫したてのタンカンはいつもよりおいしい。クロウサギ対策や収穫のための工夫もいろいろ教わることができた」と話した。

収穫体験でのガイドは初めてという常さんは「クロウサギの食害の現状についてはガイドの際に必ず伝えている。松下さんのように保護への理解がある生産者から直接話を聞けることは、人と自然の関わりについて考えてもらう上で非常に効果的」とイベントの意義を強調した。

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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