自然

ハブがトゲネズミ捕食 瀬戸内町=迫力シーン、住民が撮影

10月1日午後8時ごろ、瀬戸内町内の林道で奄美大島固有の絶滅危惧種アマミトゲネズミを捕食するハブが目撃された。体長約10センチの獲物を5分ほどで丸飲み。撮影者がインターネット上で紹介すると「すごい」「迫力ありすぎ」など反響があった。

南海日日新聞【写真】アマミトゲネズミとみられる動物を捕食するハブ=1日午後8時ごろ、瀬戸内町(山口さんが撮影した動画より引用)

撮影者は同町古仁屋でゲストハウス「昭和荘」を営む山口直美さん(42)。パートナーでエコツアーガイドの香山武照さん(54)と自然観察に出掛けるのが日課となっている。

この日も2人、午後7時半ごろから林道をドライブ。地面に落ちた木の実を探し拾い回るアマミトゲネズミが「いつになく多かった」(山口さん)。そう感じていると、沿道のがけ下で体長1・5メートルほどのハブが1匹、何かを食べていた。

車から降りて近付き、捕食されている生き物を見ると、特徴的な足や毛並みなどからアマミトゲネズミだと分かった。「衝撃的。これが自然界か」と山口さん。ガイド歴15年の香山さんも「カエルが捕食されているのは見掛けるが、哺乳類は初めて見た」と驚いた。

アマミトゲネズミは頭胴長9~16センチ。背面は主に黒褐色で黄褐色が混じり、全身に2センチほどのとげ状の毛がある。毒牙を持つ天敵ハブの攻撃に対し、発達した後ろ足のジャンプでかわすこともできる。10~12月は繁殖期に当たる。

山口さんが撮影したハブの捕食シーンは、昭和荘ホームページのブログや各種インターネット交流サイト(SNS)の昭和荘のアカウントで紹介している。

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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