よく晴れたある日の昼下がり、鹿児島県沖永良部島の和泊町研修センターに珍客が訪れた。細長く伸びた足、日光を浴びて真っ白に光る姿はシラサギだった。職員が撮影のために近づいても慌てることはなく、まるで壁の掲示物を眺めているようだ。
同センターによると、これまでも野鳥の訪問はあったが、こんな大きなサイズは初めて。慌てて外に逃げようと窓に激突する野鳥もいたため、職員は脅かさないよう少しずつ距離を詰めた。シラサギはゆっくりと窓へ歩を進めて外に出ると、落ち着いた様子で日なたぼっこを始めたという。
「いつか子どもたちの研修中にまた来館してほしい」と職員。同センターの平山和仁所長は「施設の温かい雰囲気に安心し、つい長居してくれたのかな」と喜んでいた。
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