漁業振興などを目的としたイベント「おさかな祭り」(NPO法人あまみむすび主催)が9月30日、鹿児島県奄美大島・龍郷町の龍郷漁港番屋地区であった。町内外から訪れた親子らは漁船で沿岸を巡るとともに、鮮魚をさばくなど漁業ならではの体験を楽しみ、地元の海に親しみを深めた。
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同法人は持続可能な第1次産業を通じたまちづくりを目指し、今年2月に発足。地場産食材を活用した食育活動などに取り組んでいる。おさかな祭り開催に当たり、濱島裕樹理事長(40)=同町赤尾木=は「魚や船に触れて、漁業の魅力を知ってほしい」と語った。
この日は漁業や海産物をより身近に感じてもらおうと、魚をさばいたり、漁船に乗ったりする体験イベントも実施。お昼前後の時間帯を通じて来場者が楽しめるよう、魚を使ったカレーを無料で提供する子ども食堂など飲食出店やステージ、講演なども展開した。
主催者側によると、来場者は約500人。延べ160人余りが魚さばきや漁船乗船を体験した。魚さばき体験では、魚のうろこを取って頭を落とし、身を切り分ける一連の作業に挑戦。多くの親子らが夢中になって取り組み、安全にきれいにさばく技術を学んだ。
家族4人で来場し、父親と共に魚さばきを体験した6歳男児=同町大勝=は「初めて魚を切った。うろこを取るのが楽しかった」と笑顔で話した。さばいた魚は各自持ち帰り。参加した親子らは「どうやって食べようか」と晩ご飯の相談も楽しんでいた。
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