鹿児島県奄美大島の宇検村お魚祭り(村漁業協同組合など主催)が4月23日、同村田検の漁協施設内であった。新型コロナウイルスの影響などを受け中止が続き、4年ぶりの開催。キハダマグロの解体ショーなどのアトラクションもあり、近海で捕れた新鮮な魚介類を買い求める家族連れなど多くの来場者でにぎわった。
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水産業振興や魚食普及が目的。主催者発表で約700人が村内外から訪れた。
天候不良の影響で鮮魚は少なかったものの、会場にはメアジやチダイ、ハチビキ、イセエビ、ヤコウガイなどの魚介類のほか、ソデイカのみそ漬けやてんぷらなどの加工品も並んだ。販売開始とともに押し寄せた買い物客は、地場産の海の幸を競い合うように買い求めていた。
解体ショーでは約20キロのキハダマグロが手際よく切り分けられ、一部が来場者に無料で振る舞われた。子どもを対象にしたマガキガイ(トビンニャ)のつかみ取りや海産物などが当たる抽選会なども行われ、多彩なイベントで盛り上がった。
チダイなどを購入した奄美市名瀬の60代女性は「お店で買うより安いので助かる。煮つけなどにして食べたい」と笑顔。宇検村漁協の前田尚登組合長(67)は「予想以上の来場者でうれしい悲鳴。奄美近海の海産物を味わっていただき、魚食普及につなげたい」と話し、水産業振興に期待した。
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