外来植物について学ぶ「駆除して!食べて!染めて!外来植物展」(環境省徳之島管理官事務所主催)は2月23日、鹿児島県沖永良部島・知名町の大山であった。親子連れなど45組119人が参加。ウオークラリーやカフェ、ワークショップがあり、沖永良部島の外来植物を知って駆除するとともに、その活用方法を学んだ。
イベントは昨年夏、町内であった生物多様性などを学ぶイベントに参加した同町の荒田正道君(田皆中1年)の「島に生えている外来種をただ駆除するだけでなく、食べることができたら楽しく駆除できるのではないか」とのアイデアがきっかけ。地域で子育て支援に取り組む一般社団法人「えらぶ手帖」が初めて開催し、島の植物に詳しいえらぶ郷土研究会の新納忠人さんが監修した。
参加者は初めに、国立公園区域にある遊歩道を歩きながら外来植物センダングサ属を探して駆除。遊歩道内には貴重な在来植物も多く、参加者は新納さんの話を聞いたり、各植物に付けたカードの解説を読んだりして知識を深めていた。
大山野営場ではワークショップと無料カフェが開かれ、参加者はセンダングサのたたき染めを体験したほか、センダングサの茶やサボテン料理の試食を楽しんだ。
参加した町田宗愛君(下平川小4年)は「センダングサの特徴を知り、駆除できたのでよかった」、父親の宗昭さんは「子どもは図鑑が好きで、いつも図鑑で見ている植物を実際に見せることができてよかった」と話した。
センダングサの茶は、イベント開催のきっかけをつくった荒田君が考案して用意したもので、荒田君は「自分が作ったレシピを、来てくれた人に食べてもらえたことが楽しかった」と充実した様子だった。
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