夏休みも静かに終わり、朝夕涼しい日が多くなってきた気がします。そろそろ暖かい飲み物が恋しくなってきてはないでしょうか。
そんな中、今回の話題はコーヒー好きが高じてコーヒーの木から育てているという、松崎俊一さんが作るコーヒー農園です。
ご存じのように、サトウキビ産業の奄美大島。
マンゴーやパッションフルーツは有名ですが、育成が難しいといわれるコーヒーの木が栽培されているんです!
向かったのは穏やかな龍郷湾に面した久場という集落。
西郷隆盛が龍郷に着いた際に船を係留したとされる、いわゆる西郷松があったことでも知られています。
こちらのが、松崎さんのコーヒー農園です。
あたりはアラビカ種というコーヒーがまだ青々としています。収穫は12月から3月くらいということです。園主の松崎さんにコーヒー栽培を始めたきっかけなど伺いました。
龍郷町でコーヒー栽培を始めたきっかけとは
(松崎俊一さん)「最初のきっかけは、ハウスでマンゴーを作っていたが、台風が来るたびにハウスがやられていて。息子が『コーヒー作ったら?』と何気なく言うものだから。」
(松崎俊一さん)「コーヒーの木が友だちの家にあるから、苗があるから譲ってもらって栽培したらと。(育つか)と思っていたが、その人の家でいっぱいなっていた。奄美でも栽培できるかなと。」
独学で約10年、コーヒーの木を育てながら地域おこしをする松崎さん。
現在は苗床から成長に合わせ3箇所に畑を増やし、およそ700本の木を管理しています。
龍郷町で育ったコーヒーの味は?
実は、今回は収穫の時期ではなかったということで、頂くことは出来なかったんです。
ただ、実は、松崎さんの息子の誠矢さんが、奄美大島の自然の中で色々なことに挑戦するユーチューバーとしても活躍中なんです。チャンネル登録者はなんと!5万人を超えている人気ぶり。
その誠矢さんが、収穫から実際に豆を焙煎してコーヒーを飲むまでの様子を動画を投稿しているんです。
大島軍YouTubeチャンネル「コーヒー農園で収穫したコーヒーをコーヒー農園で焚火焙煎して飲む」(2021/03/16)で詳しくご覧ください!
◆収穫
◆収穫した豆を洗って置く、少し熟成させる
◆熟成させた豆を天日干しのように(写真は1ヵ月ほど置いたもの)
◆脱穀機にかける
◆焚き火で焙煎
色が変わってきた!
◆お湯をわかす
◆コーヒーミルの中に豆を入れていく
◆コーヒーのできあがり
◆コーヒー畑でいただきます!!
(松崎誠矢さん)「めっちゃ美味い!そこまで焙煎しすぎてないから、とてもフルーティーだけど焚き火の香りもあってすごく美味しい。焙煎してすぐだからすごくいい香り。ワイルドな感じで焙煎したが、上品な味になっている」
(松崎誠矢さん)「コーヒーが好きで飲んではいたが、どういう風に作られているか全くわからなかった。木の先端に実がなるようなイメージだが、コーヒーは枝から出ている。そこから発酵・熟成・焙煎して、ようやく飲めるコーヒーになる。」
PRを含めてお父さんと息子さん2代で作り上げるコーヒー農園です。
ただ、この松崎さんのコーヒーはまだほとんど出荷されていないということです。
ご家族で飲まれたり、友人と飲まれたりということが多いようなんですが、良質なコーヒー豆が出来ていると実は今、東京のコーヒー専門店からも声がかかっているようなんです。これから龍郷町産のコーヒーが全国で飲める日も近いかもしれません。
松崎さんも、これからコーヒーを作る仲間を増やしていきたいと意気込んでいらっしゃいました。
龍郷コーヒー園 電話番号:080-5283-0372