グルメ

徳之島でスパイスチャージ!中毒者続出のスパイスカレー屋さん「MARU HACHI spice&cafe」

みなさん、こんにちは!
あまみじかんライター・徳之島のチアキです。

徳之島の中心部・亀津より車で約10分の徳之島町徳和瀬集落にあるスパイスカレーの専門店「MARU HACHI spice&cafe(マルハチ スパイスアンドカフェ)」を紹介します。
今回は、オーナーの真由さんにお話を伺いました。

どんなお店なの?

MARU HACHI spice&cafeは、海に面しているログハウス風のお店で、オーナーの阿部真由さんとシェフの阿部雅彦さんのおふたりで営まれています。

お店をはじめたのは2021年のこと。自分たちが食べたいものを食べられるような場所、また安心安全な材料をつかったものを子どもに食べさせたいという思いから開店に至りました。

マルハチのカレーは、シェフ自らスパイスを調合し、ベースからすべて手作りされています。また調味料は、からだに優しいものを取り入れることを心がけていて、小麦粉や乳製品も一切使っていません。

ふんだんにスパイスが使われているので、お店に足を踏み入れるだけでスパイスの香りに包まれ、「あ〜マルハチに来たぞー!」と気分が高揚してしまいます。

メニュー表はこちら

メインメニューは、「まるはちプレート」と「選べるスパイス焼きプレート」。どちらもスパイスカレーが、2種類食べられます。

マルハチの料理は、素材にもこだわっています。

オーナーの真由さんいわく「その土地の食べものが、一番その土地に住んでいるひとの体にあっている」のだそうです。そのため、マルハチで使用されている素材は、なるべく島のものを使用し、地産地消を心がけていらっしゃいます。

また、お客さんからよく「お米がおいしい」と言われるそうなのですが、その理由はお水にこだわっているからだそうです。料理にはかなり水が重要。だから調理に使用する水は、すべて浄水を使っています。

そしてこっそり教えてくれたことがひとつ。
お米は鹿児島県産の島内でも気軽に手に入るものを使用しているそうです!水がそのおいしさを引き立ててくれるというのは、おもしろいですよね。

わたしのおすすめトッピング

インドなどでよく食べられている「パニール」というサイコロ型のチーズです。水切りして余分な水分が取り除かれた溶けないチーズで、しっかりとした歯ごたえがあることが特徴です。

このチーズは主張をしすぎず、それでいてカレーの付け合わせとして、めちゃくちゃいい味を出しているので、ぜひトッピングしてみてください!

 

とある日のプレートはこちら

・島のスパイスとハーブを使用した麻炭キーマカレー
・島カボチャと赤ウリのココナッツベジカレー
・ターメリックライス
・島のきゅうりを使った豆乳ヨーグルトのサラダ
・キノコの炒め物
・島ウリのアチャール(お漬物)
・全粒粉のチャパティ(薄く焼いたパン)
・パパド(豆の粉の薄焼きせんべい)

わたしがこのお店に通うポイントのひとつが、プレートに添えられているたくさんの付け合わせです。

おすすめポイント1.身近な野菜が使われているところ

徳之島の郷土料理に、「パパイヤ漬け」というすこしクセがあるお漬物があります。しかし以前マルハチで、パパイヤをシンプルに和えただけの付け合わせを食べて、こんなにも素材の良さを引き立てる方法があるのかと驚きました。

また、名前も知らない野菜やスパイスがたくさん使われているなかで、普段から馴染みのある生姜やネギが香味野菜として使われているとなんだかほっと安心します。

おすすめポイント2.しっかり攻めているところ

南アジアなどでよく食べられていて、南インドのカレー店でもよく提供されているお漬物「アチャール」が、ここマルハチでも食べられます。アチャールはいろいろな野菜や果物を、唐辛子・スパイス・酢などの調味料に漬けて作られます。

そのため、若干の発酵感や独特の風味が感じられるので、正直に言うととてもクセが強いのですが、このクセがたまらなくいいんです。

それに日本では古来からみそや納豆、そのほかにもたくさんの発酵食品を食べてきていますよね。わたしは、日本のこの食文化にも通じるところがあるように感じています。スパイスカレーを食べたことがある人もない人も、まずは一度マルハチのカレーをひとくち食べてみてください。きっと、わたしのようにハマってしまう方が、きっと、必ず、いらっしゃることと思います。

おすすめポイント3.混ぜても調和する不思議

できたてのカレーを運んでもらったときに、真由さんがおっしゃった「ぜひ、混ぜて食べてみてください」というひとこと。異なるテイストを持つ2種類のカレーと3種類の付け合わせ、さらに細かく砕いたパパドをすべて混ぜ合わせて口に運んでみると、驚くほどおいしい!それぞれが完璧に調和して、絶妙なマッチングを生み出します。

辛さは4段階

カレーの辛さは、4段階から選ぶことができます。
いわゆる日本のカレーの辛さは「②中辛」です。

わたしは辛いものが大好きで得意なほうでもあるので、4番を食べていた時期もあるのですが、本当に辛くて、食べているときは辛さと闘うのに必死でした(笑)しっかり味わえていないことに気づいてからは、3番に落ち着きました。

かつては、「辛ければ辛いほどいい!」と信じ、某カレーライスチェーン店で辛さを追求していましたが、今では旨みを感じられるレベルまで辛さを落として食べたいと思うようになりました。これは、マルハチで本物のカレーを味わったからこその変化ではないかなと思っています。

旬のドリンクやサイドメニューも

マルハチはカレーだけではありません!ドリンクメニューやサイドメニューもありますよ。

なかでもスパイス料理によく合う飲み物が、「ラッシー」です。一般的なラッシーはヨーグルトが使用されていますが、マルハチでは自家製の豆乳ヨーグルトが使用されています。

そして、季節によって異なるフルーツを使用した「自家製 島のフルーツラッシー」がとくに人気です。わたしが取材で訪れた際に、旬のフルーツとして提供されていたのは「すもも」と「パッションフルーツ」でした。

今回わたしが注文したのはすもものラッシー。色が濃くて鮮やかなピンク色をしていて、見るだけでうれしい一杯です。ラッシーのさっぱりとした酸味と、すももの自然な甘さが調和して、暑い日には特にぴったりの一杯でした。

チャパティサンドもオススメ!

「チャパティ」をご存知でしょうか?

厚焼きのクレープ生地のような形状をした自家製の薄く焼かれたパンです。マルハチのチャパティは、全粒粉を使用していることで、風味豊かな味わいを楽しむことができます。

スパイスに漬け込んだあと、こんがりと炙り焼きされたチキンと、フレッシュな野菜をもちもちした自家製チャパティで包んでいただきます。シンプルなチャパティの風味が、チキンの旨みとジューシーさを吸収して、相性抜群!テイクアウトをして、外で食べるのもおすすめです。

徳之島のパワースポット

真由さんは「ひととひとが繋がりやすい環境になってきたんですよ」と話します。

徳之島をはじめとする奄美群島や他の地域でも、人脈がどんどんと広がってきているMARU HACHI spice&cafe。お店を中心に、お客様同士がつながりを持ったり、新たな展開に進んでいくようなことがたくさん起こっているそうです。

雅彦シェフが作るおいしい料理と、真由さんが提供してくれている自然な接客。このお店は、スパイスカレーを提供する店舗でありながら、島内のひととひとが関わり交流するスペースとしても発展してきているようです。

そして最後に「誰にも言っていないけど、密かにこだわっているポイント」を、おふたりそれぞれに教えていただきました。

真由オーナーのこだわりポイント

「お客さんがその日に話したい気分かどうかを見極めること」

その方が今日は話したい気分なのかどうか、入店時から探り探り見てみているんだそうです。たしかにお店に入って、「今日はのんびりと過ごしたいなぁ…」と思っているときに、店員さんからあれこれ話しかけられると、複雑な気分になることはありますよね。

いつも店内でとっても快適に過ごせているのは、注文時、お料理を運んでくださるとき…気づかないところでじっくり見てくださっているからなのですね。

雅彦シェフのこだわりポイント

「その日の気温と湿度でスパイスの調合を変えること」

思い返してみると、マルハチのカレーは、ランチタイム・ディナータイム、そして店内でも・テイクアウトでも・イベント出店時でも、いつ食べても、どんなときに食べても、いつも変わらずとにかくおいしい。このことばを聞いて、いつものおいしさは偶然ではなかったのだと実感しました。

こんなところにもスパイスの香り

冒頭で、『お店に足を踏み入れるだけでスパイスの香りに包まれる』と紹介しましたが、マルハチから出たあとには、自分の手にふんわりとスパイスの香りがついていることがあります。

帰宅後もマルハチのカレーを思い出すことができるので、試してみてくださいね。
(またすぐ食べたくなること必至ですが!)

中毒者続出のスパイスカレー屋さん・MARU HACHI spice&cafe

【住所】〒891-7111 鹿児島県大島郡徳之島町徳和瀬1933-3
【営業時間】11:00~17:00/18:00~22:00 不定休
【電話番号】090-9196-1210
【Instagram】https://www.instagram.com/maruhachi_tokunoshima/

サタトマーシュ・チアキ

投稿者の記事一覧

大阪うまれ・京都そだちの元JICA海外協力隊。

2022年6月に徳之島2世であるパートナーとともに、徳之島へ移住してきました。もともと名前さえも知らなかった徳之島と、以前滞在していた西アフリカ・セネガルのあいだに共通点があれこれ見つかり、驚く日々。お酒のなかで、唯一苦手だった焼酎に挑戦して無事克服。今では黒糖焼酎を好んで嗜んでいます。

現在、徳之島と愛媛の二拠点生活中。

■Instagram:https://www.instagram.com/sata.et.maashu//

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