今月下旬の世界自然遺産登録に向け、期待が高まる奄美大島。登録後の旅行商品作りに向け、旅行代理店が15日から現地を視察しています。
現地視察は、奄美大島へのツアー商品作りの参考にしてほしいと、県が福岡の旅行代理店などを招いたものです。旅行代理店の担当者らは、15日朝、フェリーで到着し、奄美市住用町の黒潮の森マングローブパークでカヌーを体験しました。
参加者からは、世界自然遺産エリアに観光客が急増する「オーバーツーリズム」対策として、各地の自然体験を案内することで集中を避けられるのではといった意見が出されました。
(カヌー体験した参加者)「世界遺産になった後はオーバーツーリズムみたいな問題も出てくるのでこうした体験プランに少しでも客が流れることで(世界遺産区域の)金作原も快適に観光できるようになると思う」
(県福岡事務所 朝倉里香・観光振興課長)「マリンスポーツ中心で想像している人が多いので、それだけではない奄美の魅力をぜひ体験してもらって、そういった旅行商品を福岡の人に届けてもらいたい」
世界自然遺産登録の可否を決めるユネスコの世界遺産委員会は、16日からオンラインで始まり、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」の審議は、今月26日に行われる見通しです。