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大島紬職人体験ツアー 生産者と交流、人材確保目指す

大島紬職人体験ツアー

本場奄美大島紬の後継者育成を目指す「職人体験ツアー」が22日から24日まで鹿児島県奄美大島であった。関東・関西などから18歳~50代までの7人が参加。製造工程を見学し、生産者と交流しながら職人としての生活や技術継承について考えを深めた。

南海日日新聞:〔写真〕締め工程を体験するツアー参加者=23日、奄美市産業支援センター

南海日日新聞:〔写真〕締め工程を体験するツアー参加者=23日、奄美市産業支援センター

体験ツアーは本場奄美大島紬産地再生協議会主催。職人の高齢化が進む中、若手人材の育成・確保を目指す初の取り組みで、奄美群島への移住支援などを行っているNPO法人ねりやかなやレジデンスが受託し実施した。県の地域振興推進事業を活用した。

23日は奄美市名瀬の生産現場を訪れ、大島紬ができるまでの一連の流れを学んだ。市産業支援センターではこの道42年の屋井和久さん(70)が締め機の工程を実演。「大島紬は締め機と織り機で2度織る」と語り、繊細な絣文様を作るのに欠かせない職人の技を紹介した。

兵庫県の会社員芦谷愛子さん(35)は「大島紬について全く知らない状態で参加したが、複雑な手仕事に他の反物との格の違いを感じた。職人という生き方に憧れがあり、体験を通して賃金など現実的な面も見極めたい」と話していた。


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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

■南海日日新聞:http://www.nankainn.com/

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