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廃棄瓶でSDGsキャンドル 宇検村出身の塩本さん開発

鹿児島県奄美大島・宇検村出身のキャンドル作家・塩本留巳さん(57)が手掛ける奄美大島開運酒造(渡慶彦代表取締役)の黒糖焼酎「れんと」の廃棄瓶を活用したSDGs(持続可能な開発目標)商品のアロマキャンドル「Amami Blue Soy Candle(アマミ・ブルー・ソイ・キャンドル)」の取り扱いが4月29日、同村湯湾の酒造本社工場店舗で始まった。商品化には、地域ブランド力の強化だけでなく、奄美大島がキャンドルの温かなともしびに包まれるような「キャンドルの島へ」との思いが込められている。

塩本さんは同村名柄生まれ。高校卒業後に島を離れ、現在、福岡県春日市でハンドメードキャンドル教室「Tsumugi Candle(ツムギ・キャンドル)」を運営する。故郷である奄美大島の世界自然遺産登録を機に、少しでも地域振興に貢献したいと主婦から一念発起で起業。島の資源を生かした商品化には、国が全国に設置する経営相談所「よろず支援拠点」を活用し、約3年を要したという。

商品コンセプトは「記憶を辿(たど)り、想いを巡らせる」。ワックスは大豆油100%使用。香りは奄美を想起させるようなパッションフルーツ、パパイア、ディープフォレストに加え、無香料の4種。また、奄美の空と海を連想させる「れんと」のブルーボトルをマット仕様に加工することで、島が誇る〝アマミブルー〟に深みを与えている。

塩本さんは「れんとの廃棄瓶に新しい命を吹き込み、島の香りを脳に記憶させることで、商品を手に取ってくださった方が奄美に思いをはせ、再訪のきっかけづくりになることを願う」と語り、今後はふるさと納税の返礼品登録など販路を拡大し、将来は事業を通して雇用創出や人口減少対策等の地域課題にも取り組みたいとしている。

商品を手にするキャンドル作家・塩本留巳さん=4月29日、宇検村

南海日日新聞

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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