奄美に魅せられ、東京から通いながら撮影を続けている風景写真家、館野二朗さん(48)の写真展「奄美 ゲニウス・ロキ」が2月1日から、東京都品川区のキヤノンオープンギャラリー1で開催されている。
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館野さんは東京都の出身。北海道から沖縄まで全国各地の風景写真を中心に撮影しており、2016年冬に奄美大島を初めて訪れた。
タイトルのゲニウス・ロキはラテン語で「地霊」の意味。眼下に広がる大島海峡と深い森、瀬戸内町古仁屋の街並みを見て「その土地から湧き上がってくるもの」を感じ、「この不思議な感覚の正体を知りたくて、仕事を抜きにして奄美に足しげく通うようになった」という。
写真で奄美の魅力を伝えたいのではなく、「写真を撮ることで、自分自身がなぜ奄美に魅せられてしまうのか知りたいと思っている。奄美は生涯を懸けて追うテーマとなった」と館野さん。「今後は奄美の祭りなど自然と交わる人の営みも撮影していきたい」とも話した。
写真展は、デイゴの花が水面に波紋を描く作品や、海に浮かぶ小島が残光に照らされて金色に神々しく輝く作品など22点を展示している。
期間は3月6日まで。入場無料。
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