ちょうちん行列は午後6時40分、奄美市名瀬の名瀬小学校を起点に始まった。約1600人の市民らがちょうちんを手に市街地を練り歩き、70年前の歴史的な夜に思いをはせた。名瀬商港区からは約1千発の記念花火が打ち上がり、夜空を彩る大輪の花が祝賀ムードを盛り上げた。
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奄美群島の日本復帰を祝って島民たちが行ったちょうちん行列を再現し、当時の人々の思いを次世代につなげようとの企画。島内34団体と一般の参加者たちがちょうちんを手に長蛇の列をなし、支庁通りから本町通り、屋仁川通りと練り歩きながら街を温かな光で照らした。
復帰の年の1953年に生まれた奄美市名瀬の中(あたり)冨美子さん(70)は、中学生の同級生らと一緒に参加。「10年前も行列に参加し、なんだか感慨深い。この先もずっと平和な国であってほしいという願いを込めて、10年後もこうして歩きたい」と語った。
奄美市立奄美小学校の児童は「ちょうちんの明かりがきれいで楽しかった」と笑顔。児童の母親は「鹿児島市出身で奄美の日本復帰のことは自分もあまり知らないので、子どもと一緒に学びたい」と話していた。
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