鹿児島県喜界町(喜界島)の荒木集落(益田清区長、217世帯)で24日、九月十九日祭りがあった。2年ぶりに伝統の棒踊りや八月踊りが奉納され、住民たちが集落の豊作と安全を祈願した。
益田区長によると、九月十九日祭りは荒木集落で最も盛り上がる伝統行事。昨年は新型コロナウイルスの影響で神事のみ執り行ったが、住民から「祭りがないと寂しい」との声が上がり、町内の新型コロナ感染も落ち着いてきていることから、今年は感染防止対策を行い開催した。
会場の荒木ムタグラウンドには、正装した住民や出身者らが集まった。午後3時、青壮年団でつくる「荒木棒踊り団」が入場。歌に合わせて「エイエイ」と掛け声をかけながら棒を激しく打ち合う棒踊りを奉納し、観客を魅了した。この後、参加者は八月踊りの大きな輪をつくって親睦を深め、最後は六調で締めくくった。
棒踊り団代表の久保秀敏さん(57)は「荒木の伝統をつないでいこうと活動している。今年は踊りを奉納できてほっとしている」と語り仲間や周囲の人々に感謝していた。
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