伝統・文化

雨の中、島の安寧・五穀豊穣祈る 与論島=旧暦10月15日、今年最後の十五夜踊

国の重要無形民俗文化財「与論十五夜踊」が旧暦10月15日の15日、鹿児島県与論町の地主(とこぬし)神社境内で奉納され、島の安寧や五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。

言い伝えによると、与論十五夜踊は1561(永禄4)年に創作され、毎年旧暦3、8、10月の各15日に奉納される。踊りは二番組と一番組で構成され、交互に踊りを奉納。二番組は琉球風の手踊りや扇踊り、一番組は本土の狂言風の踊りを見せる。

この日はあいにくの雨天だったが、踊りが始まると雨がやみ、「雨賜(あみたぼう)り」(二番組・一番組合同)、「一度いふて」(二番組)、「三者囃子(さんばすう)」(一番組)などを奉納。観光客や地元住民らが熱心に観賞していた。

祭主の田畑克夫町長は「この場を借りて先週の水害に遭われた方々へお見舞い申し上げる。まだ復旧途中だが、できることを尽力していきたい。私たちはこれから、地震、雨の水害、台風、いろんな災害に強い島にしていかなければいけないと感じている。この伝統ある踊りを必ず守っていくと改めて決心した」とあいさつした。

踊りの前には恒例の奉納相撲大会もあった。

一番組の「三者囃子」=15日、与論町の地主神社

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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