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古銭作りに学ぶ琉球とのつながり 喜界町=親子連れがワークショップ

琉球王国時代に流通していた古銭「世高通宝(せこうつうほう)」を作るワークショップが2月19日、鹿児島県喜界町中央公民館で開催された。町内の親子連れなど35人が参加。歴史的に喜界島との関わりも深い琉球の歴史に思いをはせながら古銭作りを楽しんだ。

南海日日新聞【写真】琉球王国時代の古銭作りを体験する参加者=19日、喜界町中央公民館

世高通宝は、琉球王国第一尚氏王統第七代王・尚徳王が15世紀半ばに発行した貨幣。尚徳王は1466年、喜界島平定のため、自ら約2千人の兵を率いて喜界島に遠征したことでも知られている。

南海日日新聞【写真】喜界島と琉球との関わりなどについて解説する山本学芸員

イベントは沖縄県立博物館友の会(仲間孝蔵会長)の主催で、琉球王国第2代国王の尚巴志王即位600年記念事業の一環として開催。沖縄県外では唯一、世高通宝を発行した尚徳王との関わりが深い喜界島で開かれた。

ワークショップでは、沖縄県立博物館・美術館の山本正昭主任学芸員が、琉球王国の歴史と喜界島との関わりや、世高通宝などについて解説。喜界島と琉球王国との密接な関わりについて分かりやすく説明した。

歴史などについて理解を深めた参加者らは、鋳型にスズと鉛の合金を流し入れて世高通宝を作り上げる作業を体験。固まった貨幣をやすりなどを使用して研磨、丁寧に形を整え、直径約20ミリの古銭を再現していた。

真剣な表情で作業に取り組んでいた喜界小学校の児童は「お金を作るのは少し難しかったけどきれいにできて楽しかった。歴史も少し分かった」と笑顔で話した。

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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