沖永良部島の和泊町にある大城小学校(野口浩二校長、児童43人)で1月26日、伝統の黒糖作り体験があった。児童や保護者、地域住民ら約80人が参加。昔ながらの「サタ(砂糖)グルマ」を使ったサトウキビ搾りや大釜での煮詰めなど、黒糖ができるまでの作業工程を体験し、先人の苦労や自分たちの手で作る喜びを味わった。
サトウキビは前日に同校の畑で刈り取り作業を行い、軽トラック2台分を用意。26日は朝から▽サトウキビの葉を取る▽圧搾機やサタグルマで搾る▽搾り取った汁を煮詰める▽出来上がった黒糖をトレーに流し込み、切り分ける-作業を分担して行った。煮詰める作業は同町の山下幸秀さん(71)が指導した。
5、6年生が中心となって一連の作業を進めた。煮詰めた汁を別の釜に移してかき混ぜる作業を行っていた6年生は「混ぜる作業には力がいるので、腕がぱんぱんになった。毎年参加しているが、昨年と違って今年は自分たちが最年長としていろんなことをやらなければいけなかったので、より大変さが分かった。濃厚でおいしい砂糖ができた」と充実した表情で話した。
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