鹿児島県与論町(与論島)の宿泊施設が、電動キックボードを観光に活用する実証実験を始めた。環境への負荷が低く、景観を楽しみながら移動できるのが特徴。利用者からは「風が気持ちいい」「操作が簡単で音も静か」などの感想が寄せられている。
同町古里の百合ヶ浜ビーチハウス(田中康平代表)が、町が目指す持続可能な観光に即した取り組みとして企画。宿泊客や併設するカフェの来店客を対象に貸し出している。1人乗りで原付か普通免許が必要。3時間の充電で約20キロ走行可能で、時速は約20キロ。公道を走ることができるようナンバープレートや方向指示器なども装備されている。
沖縄県から与論島に初めて訪れたという仲井眞晶子さん(32)は試乗後、「電動キックボードは風が気持ち良くて最高だった。海がきれいで感動した」と笑顔で話した。
百合ヶ浜ビーチハウスの管理人でエコツアーガイドの佐藤伸幸さん(38)は「来年のゴールデンウイークまでに本格的に観光利用できるようにしたい。将来的には、他の事業者や行政などとも連携し、観光客が気軽に島内を電動キックボードで移動できる仕組みを構築できればいい」と話した。
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