奄美大島には毎年、台風が接近します。
ここ数年は日本全国でも台風による被害が出ていることもあり、台風の接近に不安を覚える人も多いのではないでしょうか。
私は約2年前に大阪から奄美大島に移住してきました。
奄美に来る台風の強さや、スーパーやコンビニの棚から商品がキレイになくなってしまうことなどにとても驚いて、台風がなければいいのに…と思ったこともあります。
ですが、実は台風はただ脅威なだけではありません。
夏の間の海の温度を下げ、サンゴや海の生物が住みやすい環境を保たせてくれる、ありがたい存在なんです。
むやみに怖がらず、台風が多い時期や回数、必要な備えなどをきちんと知って、
さらに美しい海への期待を膨らませながら台風が去るのをゆったりと待ちましょう。
奄美で台風が多い時期や回数は?
奄美大島では毎年7月~9月にかけて、台風が多い時期がやってきます。
ただ、シーズン外の5月や10月にも台風が来る年もあるので、初夏から秋の終わりにかけては台風情報をチェックしておきましょう。
気象庁の2019年までの過去69年間のデータによると、奄美地方に台風が接近した回数は平均で年間約4.03回。
多い年には、年間9回(2018年)や8回(2014年)と、台風シーズンに月2~4回もの台風が奄美に接近しています。
一方で台風が少ない年もあり、2019年に接近した台風は10月に1回だけ、2017年や2015年は年間で3回となっています。
ちなみに、同じ期間の関東地方(伊豆諸島、小笠原諸島を除く)への台風の年間平均接近回数は約3.2回。
近畿地方へは約3.5回です。
内地と比較するとやはり台風が多いとはいえ、年間で0.5~1回ほどしか違わないと考えると、そんなに回数は違わないと言うこともできそうですね。
しっかり台風対策!備えておくべきものは?
台風準備リスト
■事前に修理しておくこと
- 雨漏り
- 窓ガラスのひび割れ
- ドアの隙間
- 屋根の破損
- ガレージの破損
■補強しておくこと
- 窓ガラスにフィルムを貼って補強
- 屋外のプロパンガスのボンベを固定
- 室外機をしっかり固定
- 雨戸を閉める
■備蓄は3日分を用意
- 野菜などの生鮮食品
- レトルト食品や缶詰め
■防災グッズはすぐに持ち出せる場所にセット
- 非常用持ち出し袋
- 懐中電灯
- ラジオ
- 電池
- 医薬品・救急セット
- 軍手
- カッパ
- カイロ
- カセットコンロ
- ブルーシート
- 大き目のゴミ袋
- 充電用バッテリー
家の外の備え
自転車や子どもの三輪車、植木鉢やじょうろなど、家の外に置いているものはすべて家の中に入れるか、風で飛ばされないように固定してください。
雨どい、側溝、ベランダの排水口など、水を流す設備が詰まっていると、浸水被害が大きくなる可能性があります。
落ち葉やゴミ、土や泥などが溜まっていないか確認しましょう。
屋根や壁、ドアや窓などは、雨風が入ってきそうな箇所がないか確認します。
瓦が浮いたり欠けていないか、倉庫や物置にサビて劣化している部分はないかなどを目で見ていきましょう。
食料の備え
奄美に台風が来るとよく見る光景といえば、商品がなくなったスーパーのカラの棚ですよね。
海が荒れて数日船が来ないと、スーパーもコンビニも品切れが続出し、思うように買い物ができない日が続きます。
台風が来るとわかったら、最低3日分の食べ物を買いそろえておきましょう。
野菜などの生鮮食品を始め、万が一非難することになっても持っていけるレトルト食品や缶詰めもあると安心です。
飲料水も必要な備えのひとつ。
ミネラルウォーターを買ったりお鍋に水を汲んでおくほか、台風が来る直前にバスタブに水を張っておくと、断水があっても生活水として使えます。
小さな子どもがいるからこそ必要な備え
おむつやミルクなど、ベビー用品は普段の倍くらいストックを用意しておくと安心です。
台風の後すぐにドラッグストアが通常営業するとは限りませんし、台風の前後はたくさんの人が購入しに行くのでいつもより手に入りにくい場合もあります。
また、病院にかかっている場合は、台風の前に念のために受診をしておくことも大切です。
ただでさえ、台風という普段とは違う環境。
お薬のストックがあると、子どもだけでなくママの安心にも繋がります。
内地よりも台風が多い奄美。
毎年必ずやってくるものだからこそ、家の中や外、食べ物にベビー用品など、必要なものをしっかりと備えましょう。