米軍政下における奄美の闇市などを特集した冊子「汀(みぎわ)の群島」(特定非営利法人ハモニカ横丁東京)が発行された。A4判、70ページ。奄美の関係者ら10人のインタビューで構成。「永田橋・末広市場」、密貿易など戦後の暮らしぶりや経済復興の土台を知ることができる。
話者は「軍政下奄美の密航・密貿易」の著者・佐竹京子さんや里見海運産業(株)会長の里見弘壽さん、旧名瀬市助役の築島富士夫さんら9人と那覇市第一牧志公設市場組合長の粟國智光さん。
里見会長は「闇船の荷役をしていた。内地の闇の品物を運んで卸す。店はそれを売る。復帰する前、闇船は捕まったら船も品物も没収され、入札して各島々の航路に払い下げられた」と米軍政下の実体験を述べている。
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