緻密な折り紙細工を制作されていらっしゃる男性を紹介します。
遠くから見ると鉢に植えられた花に見えるのですが、近づいて見ると花の一輪一輪が。
一円玉くらいの大きさの細かい折り紙でできていることがわかります。
作ったのは、住用町下役勝(したやくがち)の祈 義夫(いのり よしお)さんという60代の男性です。
大きな作品を作るのには約8000個。だいたい4ヶ月半かかるとのこと。
きっかけは、入院している大変な時期を楽しく過ごそうと思ったこと。
できあがった作品は、ほしいという方がいたら差し上げています。
こどもたちにもプレゼントしていて、ありがとうのメッセージも届いています。
これからどんどん折り紙の良さを知ってほしい。教室を開いて伝えていきたい。とおっしゃっていました。
下役勝は、現在はタンカン栽培など農業が元気な集落です。かつては林業が盛んで本土の鉄道の枕木用への木々であったり、大島紬の染色のためテーチ木の需要が多くあったそうで、祈さんも山でのお仕事をされていたということです。
手も指も「ヤマシャ(林業を営む方)」のたくましい手ですが、この素敵な手から繊細な作品が生まれていることをお伝えします。