米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手が全国の小学校に寄贈したグローブが鹿児島県奄美群島の一部の自治体にも届いている。冬休み期間中に各学校に配布され、1月9日に行われた3学期の始業式でお披露目。児童らは新品のグローブを手に取って感触などを確かめていた。
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大谷選手は昨年11月、野球の普及や子どもたちの健康促進などを目的に、全国約2万の小学校に約6万個のジュニア用グローブを寄贈することを発表。各校3個(右利き用2個、左利き用1個)を12月から今年3月にかけて順次配布するとした。
奄美群島では12月22日に与論町、25日に喜界町、和泊町、知名町、1月5日に天城町の教育委員会にそれぞれグローブが到着。各教委から対象となる小学校(分校を含む)に配られた。現在、群島内の計20校への配布が完了している。
奄美市と瀬戸内町には10日にグローブが届く予定。このほか、希望日を指定しなかった自治体にも順次配送される。
与論町の那間小学校(有留雄一郎校長、児童70人)には、教育委員会を通じて12月26日にグローブが届き、9日の始業式で全校児童にお披露目された。憧れの大谷選手からのグローブを前に児童らは歓声を上げて喜んだ。
グローブが届いた26日以降、冬休み中にもかかわらず学校を訪れた児童や保護者もおり、プレゼントされたグローブと対面。松山ヱリ教頭によると、最初は遠くから様子をうかがっていた児童もグローブを目にすると興味津々で近づいて、大事そうに手にはめていた。
始業式では、有留校長があいさつの中でグローブ到着を紹介。「このグローブが私たちの次の世代に夢を与え、勇気づけるためのシンボルになることを望んでいます。野球しようぜ」という大谷選手からのメッセージを有留校長が読み上げると、万歳で喜ぶ児童もいたという。
地域の野球クラブで活動する児童は「大谷選手のメッセージや、グローブのサインもうれしい。グローブを使って練習して大谷選手のように野球がうまくなりたい」と声を弾ませた。
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