鹿児島県の徳之島3町など、全国で闘牛文化を持つ6県9市町で構成する全国闘牛サミット協議会の「第26回全国闘牛サミットIn伊仙」(会長・大久保明伊仙町長)が10月22日、伊仙町の徳之島交流ひろば「ほーらい館」であった。各自治体の首長や関係者など約90人が出席。協議を通して共通課題などの情報交換を図り、闘牛文化の発信や保存・継承に取り組む基本方針を再確認した。
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徳之島でのサミットは4年ぶり7回目で、伊仙町では10年ぶり3回目。大久保会長は「徳之島の闘牛の特徴は子どもたちが積極的に闘牛に関わっていること」と紹介し、「サミットを契機に各自治体との連携強化と闘牛文化の保存継承につなげたい」とあいさつした。
総会では2023年度の予算や事業計画案などを承認したほか、次回開催地を新潟県長岡市に決定。役員改選では同市の磯田達伸市長を副会長に選出した。
協議では後継者不足や大会のアナウンス体制などについて各自治体の取り組みを紹介。新潟県の小千谷市は小学校で学校牛を飼育して後継者育成に取り組んでいること、長岡市は地元エフエム局と協力して解説、実況ができる人材を育成していることなどを報告した。
基調講演では伊仙町面縄在住の闘牛愛好家、関喜三郎さん(69)が「徳之島の闘牛」と題して講話。闘牛に関する資料の収集家としても知られる関さんは、昭和初期の写真など貴重な資料を交えて往年の名牛を紹介し、「徳之島闘牛は人と牛と島が育んできた文化。闘牛に関心を持つ子どもがいる限りは受け継がれる」とまとめた。
総勢16人で岩手県久慈市から訪れた同市の遠藤譲一市長(69)は「徳之島闘牛の熱気と人気には驚いた。他地域の良いところを見習い、地元開催では久慈の闘牛の魅力を伝えられるように備えたい」とサミットを振り返った。
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