鹿児島県徳之島の高校生や若手有志が中心となって初めて企画した地域おこしイベント「天城エイエイオー祭」が9月10日、天城町総合運動公園多目的広場であった。飲食、雑貨など30店以上の出店があったほか、特設ステージでは地元ダンスチームやミュージシャンが出演。会場は約4千人の来場客でにぎわった。
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「若者が活躍できる場の創設」を目的に島内の有志、高校生が協力して開催。島内人気飲食店のほか、同町で職員研修を実施している焼き肉店「龍の巣」(本社大阪市)も出店。ホルモン焼きやかすうどんなど同店の名物メニューは行列待ちが出る人気だった。
イベントのために同店グループや関連企業から約150人が来島。同店の畑博貴代表(51)は「われわれ飲食業の役割は食べてもらった人に元気になってもらうこと。イベントを通して若いスタッフや地元の高校生に仕事の楽しさを知ってもらいたい」と話した。
友人らとアイスクリームを販売した樟南第二高校の生徒は「飲食業でアルバイトを始めたので経験を積みたいと思ってイベントに申し込んだ。いろいろとトラブルもあるが仲間たちと一緒に貴重な体験ができた」と笑顔を見せた。
会場での売買はイベント内通貨チケット「1アマギ」(200円)を使用。10枚1セット2000円で販売し、約780万円の売り上げがあった。イベントの趣旨から樟南第二高と町教育委員会に計110万円を寄贈した。
主催者代表の麓正高さん(44)=同町松原=は「初開催だったが多くの協力のおかげで上々のスタートが切れた。島の高校生、子どもたちの応援のためにイベントを継続していきたい」と意欲を語った。
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