徳之島についてさまざまな観点から学ぶ「徳之島のいろは・鍾乳洞あるき」が12月10日、島内3カ所の鍾乳洞であった。親子連れなど約30人が参加。長い時間をかけて自然が造り出した鍾乳洞の魅力を満喫した。
「徳之島のいろは」は伊仙町歴史民俗資料館が主催する「地域の特色ある埋蔵文化財活用事業」の一環で、今年5回目。同館学芸員の案内でヨヲキ洞穴(同町阿三)、小島暗川(くらごう)(同町小島)、下原洞穴遺跡(天城町西阿木名)の3カ所を巡った。
鍾乳洞の中は水が流れている場所や天井の低い場所があり、参加者は足元を懐中電灯で照らしながら慎重に歩いた。ヨヲキ洞穴と下原洞穴では過去に土器が発見されており、参加者は古代に人が住んでいたことを学習。小島暗川では鍾乳洞奥で流れ落ちる滝を見学するなど、自然が長い時をかけて造り出した絶景を楽しんだ。
参加した馬根小の児童は「鍾乳洞の水は冷たくて気持ちよかった。コウモリとか洞窟にすむ生き物に出合えたらもっと面白かったと思う。もしかしたらもっと奥には誰にも知られていない不思議な動物がいるかも」と想像を膨らませていた。
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