奄美と沖縄の4島について、ユネスコの諮問機関は10日、世界遺産への登録を勧告しました。事実上の「合格判定」となります。
「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」は、大陸から分断した「独自の生物進化」と、アマミノクロウサギやヤンバルクイナなど絶滅のおそれがある国際的にも希少な動植物が多く生息する「生物多様性」が最大の特徴です。
政府は2017年に一度、世界自然遺産に推薦しましたが、2018年に「登録延期」の勧告を受けて取り下げ、希少種の保護など対策を強化して、おととし再び、推薦していました。
勧告には「登録」や「不登録」など4段階があり、ユネスコの諮問機関は10日、登録の勧告を出しました。正式には、今年7月16日から31日までオンラインで開かれるユネスコの世界遺産委員会の審査で決定しますが、勧告の結果が事実上の「合格判定」となります。