うがみんしょうらん。しーまライターのマチヨです。
昨年、私の子どもが小学校に入学しました。あわただしく過ぎる新生活の中で、親の私が本当にありがたかったもの・・・それは学校給食!!
栄養バランスの整った美味しい給食は、子供たちの健やかな身体だけでなく、元気な心も支えてくれています。2022年6月、奄美市公式LINEで、学校給食献立の配信が始まりました。
奄美市公式LINEを友だち登録してから、受信設定をすると配信されるようになります。対象は奄美市名瀬地区、住用地区と笠利地区の小中学校、朝日小学校付属幼稚園型認定子ども園です。保護者だけでなく、設定すれば誰でも配信を受け取ることができます。給食がある日は毎日配信され、単に献立の内容だけでなく、給食の写真と献立にまつわるコメントが様々な視点から書かれています。
特に興味深いのが、栄養教諭の先生が書いているコメント。
コメントを読むことで、給食に使われた食材の栄養素について知識を得ることもあれば、調理の工夫を知ることもあります。奄美大島は離島であるため、悪天候により船が欠航するなど、食材の到着が大きく遅延することもあります。そんな日に配信されたLINEを見てみると、慌ただしく緊迫感のある給食センターの様子が読み取れます。
バレンタインの日には手作りのスイーツが出て、献立表だけからは知りえなかった調理員さんたちの手間暇や、栄養教諭の先生の美味しく栄養をとるための工夫が分かる配信も。
日々の配信の中で、給食センターの皆さんの「給食を美味しく食べて、元気に過ごしてほしい」という、生徒児童へのあたたかい想いを感じます。
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学校内の給食室で調理する自校式から、給食センターで調理し配送するセンター式に集約されたのは2018年9月。作り手の顔が以前より見えにくくなった今も、栄養教諭、調理員の皆さんの「子どもたちに美味しい給食を楽しく食べてほしい」という気持ちは変わりません。
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今回お話を伺ったのは、奄美市立学校給食センター所長(取材時)の川畑(かわばた)さん、栄養教諭の中間(なかま)先生、小原(おばる)先生です。終始和やかな雰囲気の3人にLINE配信の裏側を伺いました。
献立をLINE配信することを考えたのは、川畑さん。令和4年に給食センターに配属されてすぐ、このアイデアを思いついたそうです。
奄美市公式LINEを使って配信すれば、たくさんの人に見てもらえるはずだと考えました。給食の実際の写真やコメントが、子どもたちと保護者の会話のきっかけになればとの思いからでした。
コメントは3人の栄養教諭の先生が月替わりで書いています。毎日のコメントを考えるのは、大変さもあるけれど、反応をもらえるのは嬉しいと話す先生たち。大きく広報などはせず、小さく始めた配信ですが、口コミで読者が増えていったそうです。「読んでるよ」と声をかけられたり、新聞や市民だよりに読者の人が配信について感想を書いているのを知ったり、いい反響を貰えると涙が出るほどに嬉しかったそうです。
小原先生「最初は栄養学や知識を伝えようと思っていました。でも配信を読んでくれている島外に住む母から、『読んでいる人たちが知りたいのは、給食を作っている人の様子や、想いなんじゃない?』と言われ、それから書く内容が変わりました。」
コメントを読んでいると、給食の手間暇のかけ方や、様々な工夫に驚かされます。コメントへの反響は、調理員の方々のやる気にも繋がっているということです。2023年もLINE配信は続いています。ぜひこの機会に登録してみてはいかがでしょうか?
奄美市公式LINEについて
https://www.city.amami.lg.jp/dx/line.html(リンク先のページ下部に学校給食献立の受信設定方法の説明があります)