伝統・文化

「トゥンガモーキャ」元気よく 与論島=十五夜の伝統行事、子どもたちがお菓子もらう

「トゥンガ、トゥンガ!」「わあ、お菓子がいっぱい」-。旧暦8月15日の9月10日、鹿児島県与論島の各地で十五夜の伝統行事「トゥンガモーキャ」(餅盗み)が繰り広げられた。各家の玄関前にはトゥンガモーキャ用のお菓子がお供えされ、大きなかばんを提げた子どもたちが元気よく家々を回り、お菓子をもらっていた。

南海日日新聞【写真】「トゥンガ、トゥンガ」と言いながら庭先でお菓子をもらう子どもたち=9月10日、与論町

与論島の方言で「トゥンガ」は「餅」、「モーキャ」は「儲け」を意味し、旧暦8月の「与論十五夜踊」と同じ日に行われる。島民によると、十五夜に供えた餅や団子を子どもたちがこっそり集めた習慣が、少しずつ変化して現代に至る。

午後6時ごろ、すでに30軒回ってきたという茶花小の児童4人組は、茶花の銀座通りを大きなリュックをかついで「トゥンガトゥンガ」と大張り切り。児童たちは「あと20軒ぐらい回ります」と笑顔で話した。お菓子を用意した銀座通りの女性(60)は「子どもたちが持って行くだけ縁起がいいとされている。毎年来てくれてうれしい」と見守った。

 

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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