地元の子どもたちを対象にした海洋教育プロジェクト「見てみよう!わきゃ海」が5日、鹿児島県龍郷町芦徳(奄美大島)の倉崎海岸などであった。町内の小中学生9人が奄美近海で見られる生き物について学び、スキューバダイビングに挑戦して海の魅力を体感した。
プロジェクトは身近な海の素晴らしさを体験してもらおうと、龍郷町ダイビング事業者組合や芦徳集落などの有志でつくる実行委員会が企画。2017年に始まり5回目。龍郷町のふるさと納税を活用した。
同町芦徳の芦徳公民館で奄美海洋生物研究会の興克樹会長が「世界に誇れる奄美の魅力を知ろう」と題して講話。奄美大島の海底に「ミステリーサークル」と呼ばれる幾何学模様を作るアマミホシゾラフグや、冬季に来遊するザトウクジラと人気のホエールウオッチングの取り組みなどを紹介。「海にはいろんな生き物がいる。ゆっくり楽しみながら観察して」と呼び掛けた。
参加者らは倉崎海岸に移動し、同組合のインストラクターから講習を受けてダイビングに初挑戦。サンゴや色とりどりの魚を観察しながら約40分、海の中の世界を楽しんだ。
姉妹で参加した小学生は「最初は緊張したけれど、魚がたくさんいて楽しかった」「また行ってみたい。今度はウミガメを見てみたい」と笑顔で話した。
里井大起実行委員長は「島の自然の豊かさを体感して、郷土愛を育んでもらいたい。観光業の仕事のことも知ってもらい、将来島に帰るきっかけになれば」と語った。
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