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泥染め体験、リモートで 奄美大島と愛知結び、作品づくり

鹿児島県奄美大島龍郷町の泥染め工場と、愛知県の呉服店・大菱屋が連携して9月28日、本場奄美大島紬の泥染め体験をリモートで実施した。参加者はテレビ画面を通して指導を受けながら、泥染めに挑戦。完成した作品を手に「奄美の泥と風を感じた」と喜んだ。

リモート体験は肥後染色の山元隆広さん(45)と、大菱屋の田中佐織さん(52)が企画した。田中さんは今年6月に奄美大島を訪れた際、工場を訪問。山元さんと伝統技術の継承の大切さを話し合い、意気投合。その後、リモート体験を実施することになった。

体験は小牧市のイベントスペースで実施した。合計3回、1回につき6人が参加した。山元さんは工場の様子や染色工程をパソコンを使って中継、染色方法を説明した。会場の田中さんが実際に色目を見て作業をサポートした。参加者はテレビ画面を見ながらTシャツやストールなどを染めた。

参加者はテーチ木と泥が起こす〝化学反応〟に驚いたよう。世界に一つだけの作品に大満足だった。田中さんは「新型コロナウイルスの影響もあり、奄美大島に体験に行くのも大変な状況だったが、リモートで実現できた。参加者に染色工程もリアルに見せていただき、貴重な体験ができたと思う」と喜んだ。

山元さんは「催事やイベントが次々と中止となり、外に出られない中、リモートを活用することも有効だと思う。動画や双方向のやりとりを通じて産地紹介や紬の魅力を発信していくことも考えたい」と話した。

南海日日新聞〔写真〕リモートで泥染めを体験する参加者(画面に山元さん)=28日、愛知県小牧市

南海日日新聞〔写真〕リモートで泥染めを体験する参加者(画面に山元さん)=28日、愛知県小牧市

南海日日新聞パソコンで作業の様子を確認する山元さん(左)=28日、龍郷町戸口

南海日日新聞パソコンで作業の様子を確認する山元さん(左)=28日、龍郷町戸口


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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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