鹿児島県奄美市笠利町の県立大島北高校(下高原涼子校長)は23日、1年生を対象にした校外学習を行った。生徒42人が参加し、地場産業見学とカヌー体験を通して奄美の伝統や自然について理解を深めた。
同校が取り組む奄美講座の一環。1学期は、世界自然遺産や本場奄美大島紬、シマ口など毎回異なるテーマで講師を招き、地元の魅力を学んだ。今回の校外学習は、地域の伝統産業について知ることで職業選択の視野を広げるとともに、野外活動を通して奄美の自然に対する意識を高める目的。
生徒たちは午前中、龍郷町の大島紬村で泥染めや機織りを見学。町役場で行政の仕組みを学び、町生涯学習センターりゅうがく館の文化財展示室も訪れた。
午後からは、奄美市住用町の黒潮の森マングローブパークでカヌーに乗り込み、ガイドの説明を受けながら国立公園のマングローブ林を満喫した。
生徒の一人は「島の雰囲気を体感することができて楽しかった。卒業後は島を出る予定なので、奄美大島は自然がいっぱいで人も優しく、いいことがあふれているとPRしたい。それを聞いた人が島を訪れてくれたら」と話していた。
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