鹿児島県奄美群島の本場奄美大島紬を題材に撮影した写真が、ヨーロッパの写真コンテスト(WPE)で銀賞を受賞した。
撮影者はプロカメラマンの青山良さん(57)。兵庫県在住で、受賞は昨年に続き2回目。
青山さんは「大島紬の魅力が世界の人の目に留まればうれしい」と喜んだ。
今回の受賞作品は、今年2月に国指定の登録有形文化財(建造物)の薗家、奄美市笠利町用安で撮影されたもの。
大阪市在住のモデル、ほっぺふき子さん(i-design所属)がモデルを務め、祖母に結婚を報告する場面という設定で撮影した。
青山さんは妻が笠利町和野出身で、奄美大島には数多く訪れている。
「色合いの渋さや工程の複雑さに魅力を感じている」と2年ほど前から大島紬をメインに撮影を重ねてきたという。
青山さんの受賞作品が掲載されているWPEのホームページでは、世界中から寄せられた結婚に関連した作品が閲覧できる。
青山さんは「撮影には多くの紬関係者が協力してくれた。世界に紬の魅力を伝えて恩返しできたら」と笑顔を見せ、「現在、ブライダル関連の仕事も手掛けている。受賞を機に奄美での結婚式をPRして誘客につなげたい」と展望を述べた。
〔写真〕奄美市笠利町の薗家で撮影した青山さんの作品(青山さん提供)
▽写真説明
2年連続でWPE銀賞を受賞した青山さんの19年の作品(青山さん提供)
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