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島唄の歌詞や歴史学ぶ 大和小学校=唄者の楠田さん招き、郷土学習

鹿児島県奄美大島・大和村の大和小学校(池上祥一郎校長、児童28人)で12日、三味線と島唄の教室があった。講師は奄美市笠利町の唄者・楠田莉子さん(26)。児童らは楠田さんの美声に聴き入り、島唄の歌詞や歴史などに理解を深めた。

同校の郷土学習の一環で、毎年この時期に島唄教室を行っている。児童らは11月3日の学習発表会で大和村が舞台の島唄「国直米姉(くんにょりよねあご)節」を披露する予定。

講師に招かれた楠田さんは三味線の説明から開始。昔はニシキヘビの皮を使用していたが、本皮は伸び縮みして穴が開きやすいことなどから現在は使われていないことなどを児童らに伝えた。続いて歌の始まりとして定番の「朝花節」を披露。児童らは「声がきれい」「島の方言で歌っていてすごい」などと感想を口にした。

島の宝について歌われる「くるだんど節」の歌詞について楠田さんは①大島紬②くるざた(黒砂糖)③しまぜっくわ(黒糖焼酎)―などが登場すると紹介。奄美群島が琉球王国や薩摩藩、米軍の支配下にあった歴史なども話し、自然や島唄、人情も奄美の宝だと児童らに語り掛けた。

仕事歌「イトゥ」や徳之島の「ワイド節」は児童らと一緒に歌い、盛り上がった。後半では児童らが「国直米姉節」を披露し、楠田さんにアドバイスを求める場面もあった。6年生の児童は「楠田さんの声や手の動きを見てびっくりした。おととしの運動会でワイド節を披露したので懐かしかった。学習発表会では三味線も弾くので頑張りたい」と意気込みを語った。

 

児童と一緒に「ワイド節」を歌う楠田莉子さん=12日、大和村

 

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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