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地域を元気に! 笠利さばくり隊、海岸清掃や料理教室に100人超 

鹿児島県奄美市笠利町を中心にボランティアなどに取り組む有志の団体「笠利さばくり隊」の取り組みが注目を集めている。10日に同町の奄美市笠利国民健康保険診療所などであった第8回活動には、過去最多の100人以上が参加。これまで行ってきた「おばぁの料理教室」や「買い物支援・墓参り支援」に加え、同町の佐仁海岸で地元住民や龍郷町浦の学童保育「ドラゴンキッズクラブ」の子どもたちが海岸清掃を実施するなど、地域を元気にしようという取り組みが幅広い世代に広がっている。

笠利さばくり隊は、同診療所の橋口真征(もとゆき)院長(44)を隊長として、2021年11月に約20人の隊員で活動を開始。同診療所の職員中心だった隊員は現在、他の事業所も含め40人を超える。

10日、集合写真を撮影した参加者はその後、それぞれの活動に分かれた。海岸清掃に参加した子どもたちは拾った貝殻やごみを見せ合ったり、大人に質問したりしながら、袋いっぱいにごみを詰めた。

海岸清掃後は同診療所でアート制作に挑戦。県立大島高校3年の里彬良(かえら)さん(17)を中心に高校生や大人の指導で、ウミガメやカニの絵がスプレーで描かれた段ボールを下地に、拾った貝殻やガラス片のシーグラスを、専用の道具を使って貼り付けた。

里さんの隣で、サンゴや貝殻、シーグラスを使ってカニを制作した大勝小1年の児童は「貝殻を拾ったり、付けるのが楽しかった。(里さんが)優しく教えてくれた」と喜んだ。

料理教室は4人のおばあが先生。同町佐仁地区の郷土料理で、いりこでだしを取って、油とからめた汁の無いうどん「なべおてれ」と、ヨモギや黒糖を使ったドーナツを約50人分調理。おばあが事前に準備した「ホンダワラ(海藻)のつくだ煮」や黒砂糖粉と上餅粉を使った「さた(砂糖)天ぷら」などと併せて、海岸清掃に参加した子どもたちにも振る舞われた。

友達に誘われて参加した奄美市名瀬の大田至代(のりよ)さん(72)は「さくさくあっさりしたおいしいドーナツができた。家でも作ってみたい」と笑顔で話した。

橋口隊長は「地域の人が集まって、地域を良くしようという活動。診療所の利用者に限らず、参加や利用ができる。これからも困っている人と支える人をつなげていきたい」と語った。

佐仁海岸で袋いっぱいにごみを拾う子どもたち¬=10日、奄美市笠利町

 

 

佐仁海岸で拾った貝殻やガラス片を使ったアート制作を楽しむ参加者ら=10日、奄美市笠利町

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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