持続可能な観光の国際的認証団体グリーン・デスティネーションズが実施する表彰制度「世界の持続可能な観光地TOP100選2023」が10月9日発表され、鹿児島県与論島が選ばれた。2年ぶり2回目の選出。地域住民や事業者、専門機関の和歌山大学観光学部と連携した「星空ツーリズム」推進の取り組みが評価されたもので、町商工観光課の担当者は「地元行政、観光協会だけではできなかったこと。大学や地元ガイドの協力に感謝したい」と喜んだ。日本からは同島を含め10地域が選ばれた。
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グリーン・デスティネーションズは、GSTC(グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会)が認定している第三者認証機関で、観光地向けの表彰・認証制度を運営。TOP100選は1次審査で持続可能性について設けた基準のうち、1回目は15項目、2回目は30項目を審査。2次審査で持続可能な観光の取り組みに関する優良事例のストーリーを提出し、高い評価を受けた100地域が選出される。
与論島は「観光で島の地域資源を守り生かす」と題したストーリーで、これまで活用されてなかった星空に注目。和歌山大学と連携し、地域住民の機運醸成や星空ガイドの育成、星空を見やすい環境を守るための光害対策に取り組み、失われつつあった星空文化の保全につながったとした。
TOP100入りを受け、町商工観光課は「今後も環境整備を含め、島の魅力として星空のPRを強化する。オフシーズンの誘客にもつなげたい」としている。
与論島以外の国内選定地域は次の通り。
北海道弟子屈町、岩手県釜石市、長野県小布施町、神奈川県箱根町、京都府宮津市、徳島県三好市、香川県丸亀市、愛媛県大洲市、熊本県小国町
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