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テンテン踊り華やかに 加計呂麻島西阿室=4年ぶり豊年祭・敬老会

鹿児島県瀬戸内町加計呂麻島の西阿室集落(本城信尚区長、57世帯94人)で9月18日、4年ぶりとなる豊年祭と敬老会が開かれた。土俵がある広場には、豊年祭で恒例の観客小屋「シバヤ」が作られ、集落の24人の敬老者(78歳以上)がシバヤから笑顔で豊年相撲やテンテン踊り、余興などを楽しんだ。

テンテン踊りで大きな花飾りを振りながら入場する力士=9月18日、瀬戸内町西阿室

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正午を知らせる集落放送と同時に豊年祭敬老会はスタート。相撲を取る力士たちが「ヨイヤー、ヨイヤ」と口にしながら両手のこぶしを交互に突き上げ、すり足で土俵を3回まわって「振り出し」。その後、西阿室集落伝統の「テンテン踊り」が奉納された。

テンテン踊りは集落内の里と金久地区の踊り手が、それぞれに分かれて土俵周りに入場。「テンテンテン、ナー シュトゥルクテン」と歌う歌と太鼓のリズムに合わせ、直径約1・5メートルはある巨大な花飾りを抱えた力士たちがまず入場。続いて「ムカエッチュ」と呼ばれる後ろ向きで踊る先頭の女性が続き、後続の女性たちは力飯を盆に乗せて踊った。かつては里と金久のどちらの花飾りが美しいかを競い合ったという。

力飯をお盆に乗せて舞う女性のテンテン踊り=9月18日、瀬戸内町西阿室

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土俵では赤ちゃんの初土俵入りや兄弟相撲などで大盛り上がり。間には仮装した住民が、ユニークなダンスなど余興を次々に披露し会場は笑いに包まれた。

シバヤに座った西田アキ子さん(86)と元田ツルエさん(86)の双子の姉妹は「こんなにいい席に座らせてもらってありがたい」「こんなにたくさん人が来るとは思わなかった」と笑顔。入れ代わり立ち代わり披露されていく歌や踊りに「本当にうれしい。楽しい」と目を細めて見入り、会話に花を咲かせた。

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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