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ウミガメガチャ登場  奄美海洋展示館=大島紬使ったレアもの、収益の一部は保護活動に

ウミガメに直接餌やりができることで人気の奄美海洋展示館(鹿児島県奄美市名瀬)の大水槽前に、甲羅に本場奄美大島紬を使ったウミガメキーホルダーのガチャガチャ(カプセルトイ)が今年2月から置かれている。大島紬と本革を使用し同館でしか入手できない「レアもの」。1個につき100円が奄美のウミガメ保全や調査活動に役立てられる。1回1000円と高額だが、設置から半月で約60個を売り上げ評判は上々という。

本場奄美大島紬と本革を使用した小物を制作する名瀬の「紬レザーかすり」の川畑裕徳さん(46)が地元に社会貢献をしたいと企画。子どもから大人まで楽しめるガチャガチャを用意し、同館に相談して実現した。売り上げの一部を日本ウミガメ協議会に寄付する。

大水槽前に設置されたウミガメキーホルダーのガチャガチャ=1日、奄美海洋展示館

商品は全8種。甲羅には大島紬の代表的な柄の一つで、ハブの背模様とソテツの葉を図案化した「龍郷柄」の絣(かすり)文様の一部を使用。ウミガメ本体の本革の色が異なる6種類に加え、大島紬の柄に色付きのソテツが入ったレアアイテム2種類も用意した。

川畑さんは「奄美の自然や大島紬に興味を持ってくれるきっかけになればうれしい。地元企業で地元の自然との共存に向けて事業展開するプロジェクトの第一弾でもあり、賛同者を見つけて活動を広げていきたい」と話した。

同館の森田雅人副館長(47)によると、ウミガメの調査で使用するGPS(全地球測位システム)タグは数十万円するといい「(ガチャガチャを)一番いい場所に設置した。保全や調査に役立てるように本館も協力していきたい」と話した。

本場奄美大島紬が使用されたウミガメのキーホルダー

 

南海日日新聞

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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