沖永良部島の方言「シマムニ」継承をテーマとしたミニ企画展が和泊町歴史民俗資料館で開催されている。方言禁止教育などシマムニにまつわる歴史のほか、町民、行政、研究者らの取り組みや各種資料を集約。展示を通してシマムニを学べるとともに、継承活動の現状を知ることができる。同館の担当者は「それぞれの取り組みに込められた思いを通して、シマムニの大切さを感じていただければ」と来場を呼び掛けている。2023年3月31日まで。
展示の大部分を占める「令和版方言かるた」は町子ども会育成連絡協議会が作成したものを拡大した。文字ごとでかるたに用いるシマムニ選定や絵札の作成は町内全集落の子ども会が担当。集落で少しずつ違うシマムニを記録することにもつながった。
昨年度の同協議会内城校区推進員で、中心となってかるた作成に取り組んだ瀬島奈緒美さん(40)はかるたについて「まずは地域、家庭、島外にいる出身者にも手に取ってもらい、シマムニに触れる一歩にしてほしい」と思いを話した。
同館の開館時間は午前9時~午後5時、水曜休館。入場無料(常設展は有料)。
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