無病息災を祈る夏恒例の伝統行事「ネィンケ」(水掛け)が18日、鹿児島県徳之島町亀徳であった。誰もが童心に返って楽しめる行事とあって地域住民以外に見物客も多数訪れ、集落の県道沿いで威勢よく水を掛け合って暑気と厄を払った。
かつては3日間行われていた浜下りの最終日に、集落中で老若男女が水を掛け合ったことが由来とされ、例年、お盆明けの日曜日に行われている。
ネィンケは午前10時にスタート。参加者は洗面器や手おけ、水鉄砲など、それぞれの〝得物〟を手に、にぎやかに歓声を上げながら四方八方に水をまき散らした。水掛けの後には、綱引き大会も開催。参加者らは暑さを忘れて約2時間の行事を堪能した。
いとこや友人らと参加した亀津小6年の児童は「誰とでも遠慮せずに水を掛け合えるのは楽しいし、今年は特に暑いので気持ちがいい。夏休みも終盤なので、今夜のあまぎ祭で花火を楽しんだら本格的に宿題に取り掛かるつもり」と笑顔を見せた。
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