世界自然遺産への登録を目前に控え、今、奄美大島では様々なイベントが行われています。
先月、大和村で行われたビーチクリーン作業、この作業のあとにはマグロの解体ショーも!
奄美大島北部、東シナ海に面したヒエン浜は、奄美群島国立公園に指定されている海岸です。
その美しい景観が注目される一方、近年海砂の減少が指摘されています。
今回地元の漁師らが、地域住民にその現状を知ってもらいたいとヒエン浜の海岸清掃を企画しました。
この日はあいにくの雨でしたが、ヒエン浜近くの名音集落などからおよそ100人の住民が清掃に参加しました。
ロープや空き瓶、流木など袋いっぱいのゴミが収集されました。
清掃後は名音漁港へ
勝山さんは地元の漁師として伝統漁法の追い込み漁や素潜りなどを行い、新鮮な島魚を提供しています。
(勝山水産 勝山仁太さん)「ふるさと納税用のアサヒガニがとれなくなってしまって、砂が減って仕掛けがからまるんですよね、岩に。去年から中止していて。」
そして今回用意されたのは、勝山さんが前日に釣り上げた20キロのキハダマグロです。
キハダマグロは方言で『シビ』と呼ばれ、地元民に愛されている魚です。
子どもたちは大きなマグロに大興奮。マグロを囲んで写真撮影などが行われました。
イベント振り返ってみて…
(勝山水産 勝山仁太さん)「思ったよりも人がいっぱいきて、みんな満足そうに食べてもらったり、ゴミもいっぱい拾えて大満足です。このような活動は毎年1回は、このような感じで魚を提供して地域が活性化できるようにどんどんしていきたいです。」
新型コロナで奄美まつりやイベントも激減する中で、子どもたちから大人まで少しでも笑顔を取り戻していきたいという思いで企画されました。
また、大人たちの地域を盛り上げる姿で、子どもたちも海の豊かさや大切さを学んでいってもらえたらなと思います。