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奄美産コーヒー、収穫本格化 笠利町節田、再挑戦20年目

鹿児島県奄美市笠利町節田の栄友一さん(62)の農園で、奄美産コーヒーの収穫が本格化している。8日は25アールのほ場でスタッフらが赤く色づいた実を一つ一つ丁寧に選別し、約40キロを摘み取った。収穫は来年1月ごろにピークを迎え、3月ごろまで続くという。

栄さんは1990年ごろにコーヒー苗50本を植え付けて栽培を始めたが、台風被害などで一度は挫折。2001年に再び挑戦を始め、試行錯誤を重ねて現在町内4カ所の農園でアラビカ種を中心に計約1200本を栽培している。近年は奄美群島内や沖縄などから栽培への問い合わせや視察も増えているという。

収穫した実は機械で果肉を取り除き、乾燥させて脱穀した後、生豆を町内の自家焙煎専門店で焙煎。奄美産100%と外国産とのブレンド(30%、50%)の「奄美珈琲」を栄さんが営む同町節田の栄農園で販売している。

奄美産コーヒーへの再挑戦から来年で20年。農薬を使わない「安全・安心」なコーヒーづくりを続ける栄さんは「売りは味。収穫時期や精製方法によって味の違いを楽しめる」と魅力を語り、「地元の観光施設への提供や収穫体験など、奄美の観光につなげて経営を軌道に乗せたい」と笑顔を見せた。

南海日日新聞南海日日新聞〔写真〕コーヒー農園で作業するスタッフら=8日、奄美市笠利町

南海日日新聞〔写真〕コーヒー農園で作業するスタッフら=8日、奄美市笠利町

南海日日新聞南海日日新聞〔写真〕収穫したコーヒーの実=8日、奄美市笠利町

南海日日新聞〔写真〕収穫したコーヒーの実=8日、奄美市笠利町


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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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