グルメ

北インドカレー月ノ虎

奄美大島の食材から生まれた「北インドカレー月ノ虎」。
島の食をたくさんの人に届けるために、レトルトカレーを販売!

うがみんしょーらん!ライターのとらおです。

みなさんはお気に入りのカレー屋さんありますか?
奄美大島にはいくつかカレー専門店がありますが、奄美の食材を使って作られたカレーをご存じでしょうか。

そのカレーとは「北インドカレー月ノ虎」。
今のところ店舗はありませんが、龍郷町大勝集落に在住の加藤さんが作る大人気のカレーです。

カレー大好きの加藤さんが、ご近所さんにご馳走になったシマ料理の温かさに惚れて生まれた自慢のカレー。

今回は「月ノ虎」がレトルトカレーを販売するとのことで、その詳細をご紹介します!

*写真は加藤さんと息子さん

北インドカレー月ノ虎はこうして生まれた!

加藤さんはもともと東京に住んでいて、三軒茶屋のカレーが好きでよく食べていました。

当時から自分でカレーを作ることはあっても、本格的に挑戦したのは奄美大島に移住してきてからです。

東京とは異なるのどかな田舎で暮らしたい、子どもとのびのびした時間を一緒に過ごしたい、と考えていた加藤さんの目にふと飛び込んできたのが「沖縄の奥座敷、奄美大島」の広告。

奄美大島を知らなかった加藤さんですが、センセーショナルなキャッチフレーズに興味を持ち、奄美大島へ旅行に出かけます。

そこで出会った長雲峠(山)の少し霧がかった幻想的な風景を見て心がふわっと軽くなり、「なんて素敵な土地だろう、ここに住もう!!」と移住を決意。

島に移り住んでからは、自然だけでなく周りの方々の優しさにも触れます。
同じ集落のおばあちゃんにご馳走になった、鶏としぶり(冬瓜)の料理の美味しさに感動して、「元気の出る島の料理を東京や全国に広めたい!」と考え始めます。

東京でしていたスタイリスト(美容師)の仕事を続けながら、島の食材を使った大好きなカレー作りが始まりました。

加藤さんのカレーは何かが違う!なんでこんなに美味しいの?

加藤さんが目指したのは、体に優しい、美味しい、そしてみんなが笑顔になれるカレー。
そのために奄美大島の食材は不可欠でした。

北インドカレー月ノ虎のメイン食材は、野菜・豆・スパイス、そして島の天然塩と純黒糖です。小麦粉やお肉由来の動物性脂肪が含まれておらず、グルテンフリーでベジタリアンの方も安心して食べられるカレーです。

また、動物性脂肪がないことで、胃もたれせず、さらに食後のお皿汚れが簡単に落ちます。
洗剤を多用する必要がない環境にも配慮した優しい仕様ですね。

味を特徴づけるスパイスは11種類をブレンド。
味と香りのバランスを大事に、最初は辛味がくるものの、後からその辛味が引いて旨味や美味しさを感じるように調整されています。
本当にやみつきになる美味しさです!

そして、スパイスの味が引き立った美味しいカレーに必要だったのが奄美大島の「天然塩」と「純黒糖」。

他の塩や白糖では同じ味を再現できなかったそうです。
さらに、奄美大島内でも数ある塩と黒糖の中から加藤さんのカレーと相性が良い品物を探し、ついに「打田原の真塩」と「水間製糖工場の黒糖」に出会います。

他の奄美産の品物でも試したそうですが、加藤さんの目標とするカレーには、この2つが欠かせない存在。塩と黒糖両方とも手作りで製造されています。

奄美大島の手作り食材って、特別なパワーがあるようですごいですね!

毎年少しづつ味を変え試行錯誤を続けた結果、集落で開かれるイベント「大勝桜まつり」でカレーを提供した際には100食分がすぐに完売。
目的としていたカレー作りへの完成形が見え始め、自信もついてきます。

周りの人達からの応援もあり、レトルトカレー販売が遂に実現間近となりました。

レトルトカレーとは思えない!本格的なお店で食べられるカレーを自宅で再現!

「なぜ、レトルトカレーなの?」と疑問に思う方もいらっしゃるかと思います。
その理由は、手軽に買えて全国に届けられるからです。

2020年に新型コロナが流行し、外出制限で外食の機会が減りました。そんな状況の中、奄美大島の食材を活用したカレーを多くの方に届けるため「レトルトカレー」という形に仕上げました。

また、体が不自由で外出できない方にも美味しい物を食べてもらいたい、といった気持ちも込められています。

レトルトカレーと聞くと、味が気になりますよね。
加藤さんは本格的な北インドカレーを自宅で楽しめるように、レトルトカレー用にスパイスの量を調整して、何度も何度も試作を重ね、ようやく納得のいく製品が完成しました。

素揚げの野菜やお肉好きの方は牛肉や鶏肉を加えて、自分好みにアレンジするのもおすすめ。今回試食させて頂きましたが、レトルトカレーだとは全く思えない、本格的なカレーでびっくりしました!

販売時期が待ち遠しい!いつ販売するの?

カレーの販売時期はコロナの状況も考慮して、残念ながらもうしばらく先になるようです。

上の画像は島内在住のデザイナーRIEさんが描いた商品パッケージ。
素敵なデザインだけでなく、RIEさんの想いにも共感でき、良いご縁に恵まれた、と加藤さんはにっこりと出会いに感謝していました。

もうしばらく辛抱することになりますが、そして、3月15日から「CAMPFIRE」にてクラウドファンディングを開始しました。

クラウドファンディングを通じたご支援は、「奄美発の北インドカレー月ノ虎」をみなさんに食べていただけるようにカレーの製造費、販路拡大や通販サイトの設備投資などに充てるようです。

奄美大島内ではお土産屋さん、都会では大手デパートでも販売する計画をしています。

ゆくゆくは新製品を開発してさらに奄美大島の食を日本に広めたい、売り上げの一部をチャリティーで活用したい、と考えている加藤さん。

ところで、「月ノ虎」という名前の由来気になりませんか?
クラウドファンディングの中でご紹介していますので、ぜひご覧ください。素敵な由来に加藤さんの人柄が感じられ、ファンになってしまいますよ。

美容師としても活躍する加藤さん

最後に、加藤さんは美容師としての腕も超一流です。
龍郷町大勝に「COLORS」という店舗を構え、1人1人のライフスタイルに合わせて魅力を引き出すことをモットーにお仕事されています。

店舗内は植物と絵が飾られたおしゃれな温かみのある空間で、天井が高く解放感を感じられます。田舎でのびのび暮らしたいという、カントリーライフの夢が詰まった空間です。

素敵な髪型にしてくれるだけでなく、海外旅行や有名アーティストのカット経験など面白いお話も聞けるかもしれません。

*待合室に飾ってある某アーティストと加藤さんのお子さん達の写真

ただ髪を切るだけでなく、そこには素敵な出会いがあるかもしれませんよ。
ぜひ、「COLORS」に遊びに行ってみてはいかがでしょうか?


〇住所 鹿児島県大島郡龍郷町大勝1122−5
〇営業時間 9時~18時(火~土)
〇定休日 毎週日曜日、月曜日
https://www.facebook.com/tukinotora/

「月ノ虎」クラウドファンディング

㈱しーま 編集部ライター とらお

投稿者の記事一覧

奄美出身の夫と鹿児島出身の妻、令和生まれの息子、猫のとらおと4人暮らし。息子ととらおの可愛さに癒されつつ、日々成長していく姿を見守る日々。外の世界に興味津々な息子ととらおに奄美大島の魅力を伝えられるように、親しみやすい記事を執筆できるライターを目指しています。

関連記事

  1. MBCラジオ「あまみじかん」9月16日(第374回)は…
  2. MBCラジオ「あまみじかん」11月6日(第279回)は…
  3. 生育順調、豊作を期待 沖永良部マンゴー、出荷準備進む
  4. レトロな雰囲気とコーヒーの香りに癒される。珈琲こん日和
  5. 地元の人も旅人も大好きになる森夫婦が営むカレー屋さん、ノマド(N…
  6. MBCラジオ「あまみじかん」7月13日(第417回)は…
  7. MBCラジオ「あまみじかん」2月10日(第395回)は…
  8. 奄美のたんかん

奄美群島マップ

奄美群島マップ

アーカイブ

あまみじかんリンク

南海日日新聞 奄美大島観光サイトしーまブログ あまみエフエム ディ!ウェイヴ! エフエムうけん NPO法人 エフエムせとうち76.8MHz エフエムたつごう78.9MHz あまみテレビ 天城町ユイの里テレビ ERABUサンサンテレビ
PAGE TOP