宇検村教育委員会主催の2023年度「宇検村やけうちっ子環境学習世界自然遺産博士講座」の初回講座は5月27日、鹿児島県奄美大島・宇検村湯湾の生涯学習センター「元気の出る」館であった。村内の小学生や保護者ら26人が参加。一般社団法人巡めぐる恵めぐるの新元一文代表理事(52)と久志、田検、阿室校区の語り部5人を講師に迎え、昔の集落(シマ)文化や暮らしなどについて学び、現代人に薄れつつある〝感じる力〟を養った。
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同講座は、奄美・沖縄が世界自然遺産登録となった21年度から始まり、今年で3年目。地域の自然や文化、歴史を学び、持続可能な社会の担い手を育成する目的で、今年度は全5回の開催を見込む。
新元代表理事は「自然と人とのつながり今昔物語~世代を越えて語り合おう!『考えるな 感じろ!』」と題して講話。半世紀以上前の集落の暮らしぶりを、自作の歌に乗せて三線で弾き語ったり、クイズ形式で出題したり、さまざまな角度から紹介した。島唄を身近に感じてもらおうと、「行きゅんにゃ加那」の曲調に合わせた歌詞作りのワークショップもあった。
語り部5人は、島口も交えながら、わらべ歌や昔遊びなどを伝授。「昔は自分たちで遊びを考え、道具なども山や海などにある自然のもので作っていた」とし、受講者らもアダンの葉の風車やソテツの葉の飛行機、竹トンボ作りに挑戦した。阿室小4年の上米良心菜さん(9)は「昔の人は自然のもの使って、いろんな工夫をし、楽しんでいたことを知ることができた。とても楽しかった」と笑顔で話した。
次回講座は7月下旬、川の生き物観察会を実施する予定。
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