鹿児島県奄美市 4月、マリンスポーツを通して奄美の豊かな自然について学ぶ「B&Gアマニコ海洋クラブ」が発足した。代表を務める奄美市名瀬の白畑瞬さん(35)は「多くの人にパドルスポーツを楽しんでもらい、島の良さを再発見してほしい」と話している。
白畑さんは2012年、カヌー愛好家ら5人と「アマニコカヌークラブ」を結成。大島海峡で行われる奄美シーカヤックマラソンの出場者向けに教室を開催したり、17年には6人乗りカヌーで奄美大島─喜界島間の往復にも挑戦している。
パドルスポーツの普及などを目的に昨年4月、公益財団法人ブルーシー・アンド・グリーンランド(B&G)財団に海洋クラブの登録を申請。同財団の現地視察や面談などを経て、昨年12月に県内で15番目の海洋クラブとして登録された。
登録に伴いクラブの名称も「B&Gアマニコ海洋クラブ」に改称した。会員数は現在15人。同財団からは活動に必要なカヤック9艇、ライフジャケット20着などが無償で貸与された。
白畑さんは「今後は体験会や小中学校を中心に海辺の安全教室などを行う予定。将来は多くの人が楽しめる生涯スポーツになれたら」と話した。
自然体験を通して青少年の健全育成に取り組むB&G財団の海洋クラブは、1日現在で全国に293団体(会員数約1万2千人)が登録されている。
〔写真〕海洋クラブを立ち上げた白畑さん=17日、奄美市名瀬
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