こんにちは。
与論島在住、はなアンニャーです。
今回は、与論島にある『ヨロン駅』を紹介します。
ヨロン駅というくらいだから、与論島には電車が来るのか?
と思われたかもしれません。
が、与論島には残念ながら、電車は通っていません。
ヨロン駅にあるのは、レールの一部と車輪がひとつ、そして待合所だけなのです。
こんな不思議なヨロン駅の秘密を教えちゃいます。
ヨロン駅へのアクセス
ヨロン駅は与論空港のすぐ近くにあるので、空港から歩いても行けます。
飛行機の待ち時間にふらっと訪れるのもおすすめです。
与論空港の入り口を出て左にしばらく進むと、ヨロン駅とかかれた看板があるので、そこを曲がって進めば、ヨロン駅にたどりつけるのですが、現在工事中(2020年2月時点)なので、リサイクルセンターのほうから入ってください。
道路が舗装されていないので、不安になるかもしれませんがまっすぐ進んでください。
与論島の観光名所は、大体砂利道を進んでいくとあることが多いのです。
すると、大きな木でできた建物が見えてきます。
それがヨロン駅の待合所です。
実際に座ることもできるので、ぜひここで休んでみてください。
夏の暑い日は日陰になって涼しい休憩所になります。
このあたりには自動販売機もお店もないので、ゆっくりしたいときは飲み物をお忘れなく。
そして、レールと車輪がぽつんと。
その向こうには、きれいな海岸に降りることもできるのでぜひ行ってみてください。
あまり人のいないきれいな海岸なので、ついつい泳ぎたくなります。
与論島の子どもたちは、服のまま海に飛び込んでいく習性があるのです。
ヨロン駅はなんのために作られたのか?
では、電車も通らない与論島になぜ、ヨロン駅なるものが作られたのでしょうか?
ヨロン駅は、1979年に国鉄の周遊券指定地に与論島が含まれるようになって10周年となったことを記念して、鉄道のない奄美大島・沖縄県(ゆいレールはまだなかった)へのPRという意味をこめて、与論町が設置したものです。
沖縄から鹿児島本土までは、海を越えてつながっている国道58号線があります。
この国道を海上鉄道と考えて、その途中拠点として与論島にヨロン駅が設置されたということです。
ここにあるレールと車輪は、鹿児島の鉄道管理局からプレゼントされた本物だそうです。
なんと、実際に使える記念切符も販売されていたようですよ。
駅表示には、南がおきなわ、北がかごしまとなっています。
無人駅なので改札はありません。
あるのは、レールの一部と車輪がひとつ、待合所だけ。
だけど、れっきとした本物の駅なのです。
天の川銀河鉄道本線ヨロン駅で天の川を見よう!
ヨロン駅は、正式には、『天の川銀河鉄道本線 ヨロン駅』といいます。
その名前のとおり、夏には天の川がきれいに見える星空好きに人気スポットでもあります。
波の音を聞きながら、星空をながめるとても幸せな時間を過ごすことができます。
こちら、一眼レフカメラで撮った星空ですが、レンズが対応していないため、ぼやけてしまいます。
最新式のスマホでは、星空撮影用のアプリをダウンロードすれば、星空もきれいに撮影できるようなので、ぜひ持っているひとは挑戦してみてください。
星空写真は、うまく撮れたら感動します。
海がすぐそこ!ビドウ遊歩道を散歩しよう
ヨロン駅の奥には、ビドウ遊歩道という海沿いに作られた遊歩道があります。
この遊歩道は、いまのところフェリーの着く供利港まで歩いていくことができます。
歩いてみるとけっこう距離がありますので、ウォーキングにはもってこいです。
片道15分くらいでしょうか。
ここから見える景色もこれまた、絶景ですのでぜひ足を運んでほしい場所です。
少し、アップダウンがあり、海側に手すりがなく風が強いとあぶないので、スニーカーで行くことをおすすめします。
冬は運がよければ、ここからクジラの親子に会えることもあるので、要チェックです。
ちなみに与論島にクジラがやってくるのは1月~3月頃です。
そして、このビドウ遊歩道は夕日がきれいに見える場所でもあるので、朝から夜まで、ヨロン駅、きれいな海、ビドウ遊歩道と楽しめるのです!
ビドウ遊歩道は夜になると真っ暗になるので、夕日までがおすすめですよ。
ヨロン駅は、与論空港から近いということもあり、飛行機の出発時間まで過ごすのにちょうどいいですが、できれば、もっとゆっくりと過ごしてもらいたい、与論島のおすすめの場所です。