障がい者や高齢者など誰もが安心して楽しめる観光地を目指す「おもてなし研修会」が10月17、18の両日、鹿児島県与論町(与論島)で開かれた。マリンスポーツ関係の観光事業者、福祉関係者、飲食店など両日とも15人が参加。安全に楽しめる観光「ユニバーサルツーリズム」への理解を深めた。
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研修会は県大島支庁の奄美群島心のおもてなし推進事業の一環。福祉、観光の両面で全国のユニバーサルツーリズムを推進している「バリアフリーネットワーク会議」(沖縄県)の親川修代表が講師を務めた。
初日はB&G海洋センターで「海のアクティビティのサポート」をテーマに実技研修を実施。マリンメニューの構成や障がい別の接遇など海で必要なサポートを説明したほか、海上でスタンドアップパドルサーフィン体験の介助方法を教えた。
2日目は町役場の会議室で「こころのおもてなしとは~すぐできる心のバリアフリー対応」をテーマに座学があった。親川代表はバリアフリーとユニバーサルデザインの違いを説明し、「ユニバーサル社会の実現を目指すには、誰もが安全安心で同じように利用できる公平性が大切。高齢者や障がいを持った方が何に困っているのか、どこで困るのかに気付くこと。ハードでなくハートで解決。障がいを理解する。これしかない」と強調した。
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