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通学路整備を要望 天城町ミニ議会=子ども議員が一般質問、議会の役割学ぶ

鹿児島県徳之島・天城町の教育委員会(院田裕一教育長)は23日、同町議会本会議場で町内の小中学生が参加するミニ議会を開いた。各校の児童会、生徒会の代表16人が参加。議会の役割などを学んだほか、ミニ議会では子どもたちが議長や議員を務め、通学路の危険箇所など日常生活で気になっていることなどを一般質問して町に改善を求めた。

ミニ議会は、町内の小中学生が社会の仕組みや税金の使われ方などを学ぶために年1回実施。開会あいさつで森田弘光町長は「普段皆さんが考えていることや疑問をしっかり発言して、記憶に残る夏休みのイベントにしてほしい」と呼び掛けた。

ミニ議会とはいえ進行手順は本物の議会同様で、議場には森田町長、院田教育長、各課の課長らが勢ぞろいした。子ども議員たちはタブレット端末で写真やグラフなどを示しながら▽通学路の整備▽人口減少対策▽観光振興▽野良犬、野良猫対策―などさまざまな分野で質問を行った。

津波対策についてただした岡前小の児童は「海が近くにある北部保育所の避難訓練では、園児たちの避難終了までに18分かかった」と指摘し、「避難経路には危険な箇所もある。子どもたちが安全に避難できる津波避難タワーを整備してほしい」と要望した。

質問した児童は「妹2人が保育所に通っているので心配だった」と質問を選んだ理由について説明し、「津波や地震はいつか必ず起きる。いざという時のために皆が安全に避難できる手段を整えておいてほしい」と願った。

議長を務めた西阿木名中の生徒は「議長席からは議場全体が見えて眺めが良かった」と感想を話しつつ、「臨機応変に対応しなければならないのに言葉を忘れてしまって進行が詰まる場面もあった」と反省点も挙げた。

ミニ議会で一般質問する児童=23日、天城町議会本会議場

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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