自然

コブシメ産卵ピーク 大島海峡=命のバトンつなぐ

鹿児島県瀬戸内町の大島海峡でコブシメが産卵のピークを迎えている。雄に見守られながら、雌はサンゴの奥に直径約2・5センチの乳白色の卵を一つずつ産み付け、命のバトンをつないでいる。

南海日日新聞〔写真〕産卵中のコブシメの雌(手前)と近くで見守る雄=4月27日、瀬戸内町の大島海峡(興克樹さん撮影)

コウイカの仲間で、胴体の長さ50センチ以上、体重12キロにもなる大型のイカ。国内では奄美や沖縄など暖かいサンゴ礁の海域に生息している。晩秋から春にかけて産卵する。郷土料理のイカ墨汁などに使われ、漁港などで釣りを楽しむ人も多い。

4月27日正午ごろ、同町加計呂麻島沖で奄美海洋生物研究会の興克樹会長が産卵中のコブシメを撮影した。周辺海域では2000年代初め頃、大発生したオニヒトデの駆除活動が行われ、サンゴ群落が残った。興会長は「サンゴを守ることで、多様な生き物の保全につながる」と力を込めた。

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1946年(昭和21年)11月1日に奄美大島で創刊された奄美群島を主要な発行エリアとする新聞。群島民挙げて参加した日本復帰運動をリードし、これまでにシマの文化向上・発展のための情報を伝えてきた。
現在も奄美群島の喜界島、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、沖永良部島、与論島の8島を発行対象とし、その地域のニュース・生活情報を提供。現在、奄美出身者向けに奄美のニュース(本紙掲載)を月1回コンパクトにまとめた情報紙、「月刊・奄美」も 発行している。

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